ソーシャルゲームの原点
現在隆盛を極めていると思われるソーシャルゲームの特徴として、基本的には無料で遊ぶことが出来ますが、お金を払ってアイテムなどを購入することによって、さらにゲームを楽しむことが出来るというシステムがあります。
これは、通常のゲームのように、ある程度高額なゲームソフトを購入することに比べて、小額な費用を少しずつかけながらゲームを楽しむというスタイルであり、それが一般的には歓迎されているようなのです。
しかし、こういったスタイルは決して新しいものではなく、その原点は、1970年代後半にゲーム市場に大きなブームを起こした「スペースインベーダー」にあるわけなのです。スペースインベーダーが流行っていた頃は、利用者は1回ゲームをするたびに100円を使用し、それが不本意な結果となった場合はにさらに100円を使用してゲームに興じていたわけなのです。
つまり、少しずつお金を使いながら、さらに高度なステージを目指していくというスタイルは、現在のソーシャルゲームとそれほど変わらないものであると言えるのです。しかしながら、スペースインベーダーの場合には、遊ぶ人のテクニックによって、同じ100円を使っても遊べる時間に差が出ることになり、初心者はどうしても不利になるというデメリットがあったわけです。
それに対してソーシャルゲームは、初心者は無料で遊べば良いわけであり、この点では非常に公平な環境が用意されていることになります。こうしたことも、多くの人たちがソーシャルゲームを楽しむ理由となっているのかも知れませんね。